花巻市の東に位置し、猿ケ石川沿いに美しい田園風景が広がる東和地域。川の南側にある町井地区は昔からサイカチの木が多く、カブト虫はその樹液が大好物なのだそう。今回紹介する「カブト虫ふれあい童夢」は、そんな町井地区の一角にあります。
ここは、夏の1ヶ月間だけオープンする、子どもたちのワンダーランド。600㎡の広さを持つ園内に、黒々としたカブト虫が常時1000匹以上放し飼いされています。豊かな自然が残る花巻でも「カブト虫を採ったことがない」という子どもは少なくないそうで、カブトムシと思う存分ふれ合えるこの場所は、毎年子どもたちに大人気。お父さん、お母さんも童心に返り、一緒に楽しむ姿があちこちで見られます。
1993年(平成5)の冷害をきっかけに「地域を元気にしたい」と地元有志が立ち上がり、1996年に「カブト虫ふれあい童夢」を開設。以来「子どもたちに、カブト虫の自然な姿を見せたい」という思いで、毎年続けているそう。持ち帰った幼虫を大事に飼育し、次の年に見せに来てくれる子どももいるとか。カブト虫にはしゃぐ子どもたちの無邪気な姿が、地域の活力にもなっています。
ふれあい体験料(中学生以上)200円/(小学生)100円
園内のカブト虫は、オス300円、メス200円で持ち帰り可能。
夏休みといえばカブト虫!子どもの頃は、毎日山さ採りに行ったもんだった〜。今はホームセンターで買う子もいるんだずもな。
25年前の大冷害をきっかけに「子どもたちの笑顔で地域を元気にしたい」って始めたんだど。いい取り組みでがんすねえ。