花巻東西番付

毎年9月中旬に、花巻市中心部で開催される「花巻まつり」。
盛岡藩の花巻郡代として、花巻城と城下町の整備に努めた北松斎（きたしょうさい）の時代に始まったとされ、1613年（慶長18）に松斎が亡くなってからは、彼を偲び命日に行われるようになりました（現在は９月の第２週に固定し開催）。

花巻まつりの特徴のひとつが、京都・祇園祭りの流れを汲むと言われる優雅な「花巻囃子」。岩手のお祭りは太鼓と笛が奏でる賑やかなお囃子が多いですが、花巻囃子は三味線が加わり、優美な音色。どこか郷愁を誘うお囃子と華やかな風流山車が、雅な風情を醸し出します。

他にも市内各地から集まったおよそ140基の神輿、鹿踊や神楽権現舞などの郷土芸能、花巻ばやし踊りなどがパレードに登場。それぞれに見応えがあり、通り沿いには市内外から訪れるたくさんの見物客。周辺には出店や屋台も並び、普段は静かな花巻のまちが、燃え上がるような熱気に包まれます。

お祭りが開催される９月は、気候的が穏やかで心地よい季節。実りの秋を迎え、旬のおいしいものもたくさんあります。花巻旅行に訪れる際は、まつりにスケジュールを合わせてみてはいかがでしょう？

開催日／毎年９月第２土曜日を中日とした金・土・日（2019年は９月13日〜15日）
場所／岩手県花巻市上町周辺

なお、祭り期間の14時頃～22時頃は交通規制が行われるため、市内はとても混雑します。臨時の駐車場も設置されていますが数が限られるため、公共の交通機関を利用するのがおすすめです。