「金婚漬」は、この地方に古くから伝わる漬物のひとつで、種をくり抜いた瓜の中に、昆布で巻いた人参やゴボウを詰めて漬け込んだもの。時が経つほどにいい味が出てくることから、夫婦になぞらえて「金婚」漬と呼ばれるようになったとか、形が三陸沿岸のナマコ(キンコと呼ばれる)に似ているからとか、名前の由来は諸説あります。切り口が美しいことから「漬物の芸術品」と呼ぶ人もいるようです。
味が染み込んで飴色になった瓜と、うまみたっぷりの昆布、食感がいい人参、ゴボウ。それぞれの具材がいい味を出していて、どんどん箸が進むおいしさ。酒の肴はもちろんですが、 刻んでご飯にのせたり、おにぎりの具にしたり、お茶漬けにするのもおいしいんです。あ〜、食べたい!
かつてはそれぞれの家庭で作られていた金婚漬ですが、現在はお店で買うことが多いそう。花巻にも金婚漬を扱うお店がいくつかあります。そのひとつ「道奥(みちのく) 金婚亭」では、1963年から金婚漬を製造・販売。「銀婚漬」「新婚漬」っていう商品も出しているそうで、それも気になります!
金婚漬(スライス)378円
金婚漬(一本)650円
瓜の中さ、昆布だの人参だのごぼうだの入って、おもしぇ(おもしろい)漬物だな。なんたら(なんて)切り口のきれいだごど。
味噌漬けだども甘みも少しあって、味も食感もあんべ(塩梅が)いいな。あ〜、酒っこ飲みたくなったな〜。