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伝統製法から生まれる、素朴な風合い 「鍛冶丁焼」のとっくりとおちょこ

花巻の土を使った、素朴な風合いがなんたら(とっても)良いなあ。優しい緑色してらのも、鍛冶丁焼の特徴でがんす。

昔っからある、伝統的な焼き物だけど、気軽に日常使いするのがおすすめだずよ。こんど酒っこ飲むどきに、使ってみるべ。

今からおよそ200前の文政年間に、古舘伊織という人が花巻市鍛冶町で開窯(かいよう)した「鍛冶“町“焼」がルーツ。太平洋戦争に出征した四代目が戦死し、一度途絶えてしまいましたが、1947年(昭和22)に阿部勝義さんが再興。鍛冶町ではなく石神町で窯を開いたので「鍛冶”丁“焼」としたそうです。現在は2代目の太成さんがその技と伝統を引き継ぎ、花巻南温泉郷にほど近い場所に工房を構えています。

花巻市の南にある大谷地地域には粘土層が広がっていて、古くから瓦や煉瓦が作られていたといいます。鍛冶丁焼ではこの粘土に豊沢川上流の山砂を加えて練り、数年間寝かせて粘りを出してから使っています。釉薬には地元で採れるお米の籾殻や藁の灰が使われていて、やわらかいグリーンや乳白色のものが多いのが特徴的。特にグリーンは、花巻の粘土と釉薬から生まれる、鍛冶丁焼ならではの色合いなのだとか。

素朴で温かみのある風合いが魅力の鍛冶丁焼。阿部さんは「ぜひ日用品として気軽に使ってほしい」と話します。工房では陶芸体験も受け付けているとのこと。旅の思い出にいかがでしょう。

お問合せ先

  • 名称鍛冶丁焼窯元 工房
  • 連絡先090-7328-4865
  • 住所岩手県花巻市湯口字蟹沢25-1